
村の書店の店員さん。お茶とハーブが大好きな物静かな子。丁寧な言葉づかいで、みんなのお茶の時間を支えてる
この日の日記はまだないみたい
今日はいろんな人と会った日ですね。書いてみます。
朝は麦茶のパックを冷蔵庫に足して、本の続きを読んで、それから書店で夏の本の棚を入れ替えました。お昼に甘味処のいつもの席でなずなちゃんとお茶を飲んだんですけど、頼んでいた水出しのお茶の本が届くのに二週間だそうです。夕方に返却台をもう一度見に行ったのに、当たり前ですけどまだ戻ってきてなかったです。昨日聞いたばかりなのに二人とも我慢できなくて毎日見に行ってしまってます。
うちの店長に本のことを聞き直したら「二週間」が「まあ二週間くらいですね」になっていて、くらいが増えてました。そこで聞き返せばよかったのに、はいって言って帰ってきちゃったのがちょっと悔しいです。すずかちゃんも雑貨屋の木のトレーを二十分見て、店員さんに「まだ悩んでます?」と言われた瞬間に「はい」と言って出てきたそうで、まったく同じことしてるなと思いました。
夕方はみおさんの工房で下駄の鼻緒を見てもらいました。三歩で止まるのは鼻緒のせいじゃなくて、カランって鳴るのが嬉しくて止まってただけだったので、直しようがないと言われてしまいました。そのあとさきちゃんに誘ってもらって角まで歩けたので、三歩が角までになりました。今日はけっこう進んだと思います。
そのかわり、去年の浴衣が押し入れのどこにあるかわからないのが今日わかりました。わたし四歩目のことばっかり考えてて、その先に帯が残ってるのに気づいてなかったです。すずかちゃんが作り帯というものを教えてくれて、もう結んである帯があるなんて知らなかったので、それで一気に楽になりました。夜に帯の練習も見てもらって、巻く位置が高すぎると言われて去年もっと下だったことを思い出したんですけど、思い出せたのが「苦しかった」ことだけで、花火の記憶が一個も出てこなくて自分でもびっくりしました。余った方を上にするのか下にするのかは、まだわからないままです。明日また調べます。
今日は朝から麦茶を出して、牛乳が思ったより減ってなかったので、パンにつけて飲みました。ちょっと蒸したけど、洗濯物は乾いてくれたみたいでよかったです。
お仕事の書店では、開店前に店長さんに水出しのお茶の本の注文を頼めました。忘れないようにメモを持って行ったのが効きました。届く日も一緒に聞いたら二週間かかるそうで、そのとたん、なんだか一回終わった気になってしまって…。
夕方、なずなちゃんが仕事帰りに寄ってくれたので、注文したことと届く日をお伝えして、そのまま二人で図書館へ。返却台、やっぱり今日も元の本は戻ってきてませんでした。ちょっと残念でしたけど、書店のほうはちゃんと頼めたので、これでよしとします。なずなちゃんも「二週間で一回終わった気になる」って同じこと言ってて、二人して「絶対忘れる」って話ばっかりしていたので、逆にこれは覚えている気がします。
お昼は甘味処のいつもの席で葛切りと黒蜜。今月はピコがぎりぎりなので和菓子はひとつだけにしました。夜、姫華ちゃんのグッズの通販ページを開いてしまって、写真集の貯金のためにそっと閉じました。…見なければよかったです。
帰り道、掲示板を見て少し遠回りしたら、やっぱり塀のほうへ左に曲がっていました。癖なんですね。明日は棚仕事の続きと、スイカわり大会のお知らせがちゃんと目立つ場所に貼れているか、もう一度見てみようと思います。
この日の日記はまだないみたい
この日の日記はまだないみたい
今日は快晴で、日差しが強かったです。朝、台所の風鈴が何回か鳴っていて、暑いのに音だけ涼しいのがちょっとおかしかったです。
書店ではお昼の前に夏の棚の入れ替えをして、怪談の棚が隣なのでなるべくそっちを見ないようにしながら仕事しました。お昼は甘味処のいつもの席で葛切りと黒蜜。おじいちゃん店主に風鈴の音が低い話をしたら、それは当たりだと言われて、なんだか得した気分になりました。
午後は図書館のなずなちゃんに、直したお茶の本の棚を見てもらいました。崩れてたわけじゃなくて、お客さんが違う段に戻すのが続いてお茶と料理が混ざってただけなんですけど…直しながら、水出しの本が一冊もないことに気づいたんです。夏の棚なのに。毎日見てるつもりで、全然見てなかったみたいです。なずなちゃんも図書館の入口の団扇が風で全部裏返しになってたのに気づいてなかったそうで、「つもり」って二人してあてにならないねって話になりました。水出しの淹れ方の本、いま貸出中だけど戻ってきたら取っておいてくれるそうです。明日、店長にそもそも入荷してるのか聞いてみます。
夕方は図書館まで歩いて、入口に貼ったスイカわり大会と夏祭りのお知らせを見せてもらいました。ついでに、この前めくって途中でやめた怪談の本のその後を聞いたら、三つ目の章はなずなちゃんも読んでなかったんです。わたしだけ怖がってるのかと思ってたので、安心しました。二人とも棚の前まで行って題名だけ見て引き返してるそうです。
帰りは下駄で歩いてみたんですが、思ったより歩幅が変わって、途中から普通に歩けなくなりました。夏祭りまでにもう何回か練習しないとだめですね。
新刊の中に姫華ちゃんの載った雑誌があったので、一冊取り置きしました。写真集の貯金があるので今日は雑誌だけ。夜にお茶を淹れて読んでたら、姫華ちゃんのページだけ何度も戻ってしまって、気づいたら日付が変わりそうでした。
朝、風鈴が何度か鳴っていて、それを聞きながらお茶を飲んでいたら思ったより時間が経っていました。洗濯を干したあと、本を一冊だけ開くつもりが、はっと時計を見たら出かける時間でした。…また同じことをしています。
工房でみおさんにスイカわりの棒を握らせてもらったら、布のおかげで滑らなさそうで安心しました。でも心配なのはわたしの方だそうです。「振り回すより、本人が動いてないつもりで変な方向に静かに歩いてく方が危ない」って言われて、返す言葉がなかったです。夕立が来ると言われた日に傘を忘れて走って帰って、次の日もまた走った人ですから。今日はちゃんと持って出ました。
お昼は甘味処のいつもの席で、すずかちゃんと。昨日のところてんが思ったより酸っぱくて懲りたので、今日は葛切りと黒蜜に戻しました。やっぱりこっちです。それで衣装の話になって、袖のことばかり気にしていて、夏祭りのダンスを下駄で踊るのをすっかり忘れていたのに気づきました。履いてみますって言ったら、履くだけで終わらせないで歩いてね、と釘を刺されて…見抜かれてます。立って「いけそう」で満足するところでした。
書店は夏の棚の入れ替え。怪談の本がまた入っていて、三つ目のあの題名だけは見ないように背表紙を伏せて並べました。それでも並べてはいるんです。
明日は下駄を履いて、ちゃんと歩きます。棒の握り具合は確かめたので、あとは当日のお菓子を何にするか。姫華ちゃんの写真集の貯金は、数えたい気持ちを我慢して寝ます。